本当のことを言ってるだけなのに
私は褒められるのが苦手である。
嫉妬や妬み、その裏の目的が見えてしまうから、
真に受けるだけ損だと思う。
それにいつだって、目の前のことをやり遂げるのに必死で
誰かに褒められたいとか、
認められたいという欲望が皆無である。
反応に困るったらない。
わたしは人から何か褒めてもらった時、否定しまくる。
特にビジネスシーンでは
『さすが！仕事できるね～(典型的なヨイショ)』
すかさず、
『いえ全然できていません、周りの方のサポートのおかげです』
『いえ全然できていません、運がよかったんです』
サポートしてくださった人へのリスペクトも込め、本音で即答する。
それに、結果に対して、自分自身の能力がまだまだ足りていない故、
これが嘘、偽りない本心である。
できていないから、できてませんと答える、
非常にシンプルな回答である。
ギャップ萎え
ここでタイトルに戻るが、
私は一見、仕事できる風に見える。
もうこれは、誰に聞いてもそういう印象なので
そうらしいではなく、そうであると断言できる。
顔の造形や、言葉使い、姿勢、好む服装など、
トータルでの１００人中９９人の評価である(笑)
それに全く人見知りをしない。
誰とでも差しさわりなく談笑でき、
その場を和やかに過ごすことが自然とできる。
こんな私が『仕事できません』と言うと、
どうやら相手は
【またまた謙遜しちゃって、この子はできるに違いない！】
と、期待値、勝手に爆上がり！！
ビジネス場面における、初対面の方とのスタートはいつもこうである。
どんどんハードルが上がっていくのだ。
指示に従い黙々と作業をこなすと、
だんだん見えてくる私の姿。
いつも何かに追われ、バタバタ。
眉間にしわを寄せてデスクに張り付く姿。
何もないところで躓き、転倒。
青ざめた表情でフリーズ。
そして、ここからも、いつものお決まりパターンである。
『あれ？もしかして、期待外れなのか？』
という上司の落胆と哀れみが面白いほど見て取れる。
わたしはいつもその表情を見るたびに、心の中で悲しくなる。
だから言ったでしょ、、できませんって。
勝手に期待され、勝手にがっかりされる、
そんな繰り返しも、いい加減うんざりである。
また、自分ができないせいで、
がっかりさせちゃったな、申し訳ないな、って自己肯定感が下がる。
本音が、なかなか相手に伝わらない。
言葉通りに受け取ってほしい、決して嘘は言わないから。
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